
デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館は、ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を所蔵していることで知られている美術館です。
デン・ハーグは長く首都だったことから、現在も国会議事堂や国際司法裁判所、各国の大使館などが集まったオランダの中枢機能を担ってるオランダ第三の都市です。
国会議事堂に隣接し、ホフ池の畔にあるオランダ古典様式建築の建物がマウリッツハイス美術館で、その名前のとおりマウリッツ家のお屋敷が美術館になっています。
マウリッツハイス美術館の基本情報、アクセス、見どころなどを紹介します。
詳しくは こちら >>
マウリッツハイス美術館の基本情報

マウリッツハイス美術館 開館時間
10:00~18:00(月曜日 13:00~18:00)
休館日
年中無休
チケット料金
- 大人 20ユーロ
- 子供(18歳以下) 無料
- Museum Card など 無料
※ Museum Cardの提示で入場料は無料になりますが、時間制入館券(無料)は必要です。
マウリッツハイス美術館のチケット売り場で購入することができ、購入日より有効になります。
大人 75ユーロ / こども 39ユーロ
オランダの500以上の美術館や博物館などが無料(一部割引)になる年間パスポート。
窓口購入時は仮カード状態で、公式サイトに登録すると自宅に本カードが届くシステムになっており、本カード登録には顔写真と「オランダの住所」が必要となります。
旅行者は仮カードの状態で利用可能で、有効期限は31日間、利用回数は5回です。
<利用可能施設>
アムステルダム国立美術館 25ユーロ
ゴッホ美術館 32.50ユーロ
マウリッツハイス美術館 20ユーロ
アムステルダム市立美術館 22.50ユーロ
ハーグ市立美術館 20ユーロ
アンネ・フランクの家 16ユーロ
レンブラントの家 21.50ユーロ
所要時間
1時間~1時間半で鑑賞することができます。
撮影について
個人使用目的の写真撮影はOK!
撮影した画像は、SNSでタグ付けして投稿すると喜ばれます。
※ フラッシュ・自撮り棒・三脚は禁止、動画の撮影は、録画許可の申請が必要です。
その他 施設案内
クローク・ロッカー
コートやかばんはクロークまたはロッカーに預けることができます。
ロッカーはコイン返却方式、利用時に50セント必要ですが取り出し時に返却されます。
A4サイズより大きなかばん、傘の持ち込みは禁止です。
クロークにスーツケースを預けることはできないのでご注意ください。
※ ハーグ中央駅にスーツケース用のロッカーがあります。
カフェレストラン
お食事や休憩は、ブラッセリー マウリッツハイス(Brasserie Mauritshuis)でお楽しみください。
ブラッスリー以外での飲食、ペットボトルの持ち込みも禁止です。
営業時間 10:00~18:00
ショップ
ショップはロビーにあり、営業時間は美術館と同じです。
※ カフェレストラン「ブラッセリー」とショップの利用は、入場券は必要ありません。
オーディオガイド
【App Story】【Google Play】から無料の「Mauritshuis」アプリをダウンロードしてください。
チケットの購入方法
チケットの購入は、大きく分けて3通りあります。
1.マウリッツハイス美術館公式サイト オンライン予約
公式サイト(サイトは日本語ですが、チケット購入画面はオランダ語・英語のみ)
2.GetYourGuide オンライン予約 (チケット手配)
日本語サイト マウリッツハイス美術館入場券
3.当日 チケットオフィスで購入
お支払いは、デビットカード・クレジットカード・スマートフォン決済のみです。
現金の取り扱いがないので、ご注意ください。
マウリッツハイス美術館公式サイト オンライン予約
マウリッツハイス美術館 公式サイト>>
言語選択に日本語(JA)がありますが、チケット申し込み画面はオランダ語(NL)/英語(EN)になっています。
1.チケットを選択
Adults / 大人
Children (up and until 18 years) / こども(18歳以下)
Museumkaart, VriendenLoterij VIP’, etc. / Museum Card をお持ちの方
2.訪問日・時間を選択
カレンダーから訪問日と時間を選択してください。
3.個人情報を入力
- First name(名前)
- Surname (名字)
- Zipcode (郵便番号)
- Country (国)JAPANを選択
- Phone number(電話番号)日の丸を選んで、電話番号を入力
- Email address (メールアドレス)
- Confirm email address (確認用メールアドレス)
ニュースレターを受け取りたい方はチェックをします。
4.寄付(Donation)
I would like to make a donation.
寄付する場合にはチェック、しない場合は「Next step」
チェックすると寄付する金額の選択画面になります。
€2.00 / €5.00 / €10.00 / €25.00 / Other
5.確認画面
確認をして「Next step」
6.支払い
お支払いが完了すると入力したメールアドレスにチケット付きメール届き、ダウンロードができます。
スマホ画面での提示でOKですが、印刷しておくと安心です。
GetYourGuide オンライン予約
GetYourGuide は、日本語サイトで安心して利用できます。
マウリッツハイス美術館入場券 >>
訪問日時を選択して、「今すぐ予約」「カートに入れる」をクリックして予約します。
「今すぐ予約」→「オプションを選択する」
アカウントがある場合はメールアドレスを入力、ない場合はゲストとして続行でOK
※ ゲストでも予約はできますが、モバイルバウチャーの利用などができません。
「カートに入れる」→カートに入れて15分間、予約が確保されます。
15分以内に支払いを完了しない場合、カートから削除した場合はキャンセルとなります。
上部右にある「カート」を見れば、現在予約しているツアーが表示されます。
※寄付の画面がでますので、寄付したい場合は(+追加)をしたくない場合は「次へ」
お客様情報の入力
・氏名(ローマ字)
・メールアドレス
・国(日本の国際番号「81」を選択)
・携帯電話(携帯番号の最初の「0」を取ります)
例)080-1234-5555 → 80-1234-5555
お支払い情報の入力
・PayPal
・クレジットカードまたはデビットカード
・Google Pay
「クレジットカード」選択の場合
・カードの名前(名前と名字の間は半角空ける)
・カード番号
・有効期限
・セキュリティーコード(カード裏面の3桁の数字)
予約完了メール
予約時に登録したメールアドレスに「予約完了メール」が届きます。
メール内の「予約を管理」で予約内容を確認できるページが表示されます。
【モバイルバウチャー】 アプリをダウンロードで電子チケット表示
【印刷用バウチャー】 PDFをダウンロード
当日 チケットオフィスで購入
当日にチケットオフィスで購入可能ですが、事前の予約が推奨されています。
予約がいっぱいの場合は、入ることができません。
詳しくは こちら >>
マウリッツハイス美術館へのアクセス
デン・ハーグ中央駅(Den Haag Centraal)から、徒歩10分ほどです。
Google map で確認しながら行くと大丈夫です。
【アムステルダムからのアクセス】
8:37 アムステルダム中央駅
⇩ NSインターシティー
9:29 デン・ハーグ中央駅
⇩ 徒歩
9:50 マウリッツハイス美術館
電車によってはライデン中央駅で乗り換え(同じプラットホーム)があります。
アムステルダムから1時間ほどなので、ハーグ観光をしても十分日帰りできます。
マウリッツハイス美術館 見どころ作品
ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

魅了されました。
少女の瞳、唇、そして真珠、三つの小さな白い点が、少女の顔を輝かせています。
静かで落ち着いた雰囲気の少女の優しい眼差しに、引き付けられます。
教科書で見た作品とは別物だと実感させられ、美術鑑賞が趣味のひとつに加わりました。
「真珠の耳飾りの少女」を見て、現存するフェルメールの36作品を全部見たいと思い、旅行したり展覧会に行ったりして現在28作品を観賞しました。フェルメールの旅はこの作品が始まり。

以前は横に並んで撮影できるくらいでしたが、現在は囲いができてあまり近づけないようになっています。
訪問時は入館者が少なく部屋に誰もいない時もあり、じっくりと鑑賞することができました。

ヨハネス・フェルメール「デルフトの眺望」

「真珠の耳飾りの少女」の正面の壁に掛かっています。
フェルメールが生涯過ごしたデルフトの街の風景画。
きっとこの街が好きだったんだろうなぁ~感じました。
この作品の購入をアムステルダム国立美術館とマウリッツハイス美術館が競い合った際に、国王の仲裁で所蔵先が決まったと言われています。
ヨハネス・フェルメール「ディアナとニンフたち」

「真珠の耳飾りの少女」「デルフトの眺望」と同じ部屋に飾ってありましたが、現在公式サイトでは非展示となっています。
ギリシャ神話が題材になった作品。
月の女神のディアナがニンフ(妖精)を連れて出掛け、休憩しているところです。
わんこの後ろ姿が可愛いです。フェルメール作品に動物は珍しいですね。
以前は右上の部分が青空でしたが、誰かが書き加えたものだと判明し本来の色に戻されています。
レンブラント・ファン・レイン「ニコラエス・テュルプ博士の解剖学レッスン」

上級市民の証で帽子を被っているニコラエス・テュルプ博士は、アムステルダム市長も務めたことがある名士です。
レンブラントの集団肖像画は全員が見えるように配置されて、博士の後ろの方が持ってる紙に外科医師たちの名前が明記されています。
レンブラント・ファン・レイン「自画像」

たくさんの自画像を残したレンブラントですが、この作品が最後の自画像だと言われています。
パウルス・ポッター「雄牛」

とても大きな作品で 236.5 x 341cm あります。
牛の周りにいるハエ、遠くにいる牛たち、小さなカエルなどが繊細に描かれています。
カレル・ファブリティウス「ゴシキヒワ」

修復される前は鮮やかな色合いでしたが、修復後は落ち着いた感じですごくいい!
ゴシキヒワのかわいらしさがより増した感じがします。
ウィレム・ファン・ヘヒト「アペレスがカンパスペを描く」

画中画の中でも多くの画中画のある作品で、描かれているものは全て実在する絵画や彫刻です。
ピーテル・パウル・ルーベンス「ろうそくを持つ老女と少年」

ゆらゆらするろうそくの灯りに照らされてぼんやりした感じがすごいです。
持っているろうそくの長さは、二人の残りの人生の長さを表しているんだとか・・・。
マウリッツハイス美術館 まとめ
マウリッツハイス美術館は、他の美術館と比較すると小さくこじんまりとしていますが、内装が華やかでとても美しい美術館です。
37作品あるとされるフェルメールの作品のうち「真珠の耳飾りの少女」「デルフトの眺望」「ディアナとニンフたち」の3作品を所蔵しています。
マウリッツハイス美術館から徒歩5分の場所にエッシャー美術館(エッセル・イン・ヘット・パレイス)があり、そちらもおすすめです。
デン・ハーグは、アムステルダムから1時間ほどで訪れることができる歴史的にも美しい街です。
デン・ハーグから電車で15分のデルフトにある「ロイヤル・デルフト(Royal Delft)」もおすすめで、白と青のデルフト焼の歴史や作品を見学できます。タイルで出来た「夜警」があります。
デルフトの街も素敵です。

デン・ハーグからトラムやバスに乗って、北海を見に行くことができます。
トラムで「Den Haag, Kurhaus」まで行きましたが、ものすごい風で寒くて震えましたが、浜で現地の子供たちが半袖短パンでトランポリンをしてて愕然としました(笑)

参考になれば幸いです。
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