
ロンドン観光には「地下鉄」や真っ赤な可愛い「バス」が便利です。
現金でチケットを購入するよりも「コンタクトレス決済」や「オイスターカード」を利用すると約半分の料金になり、また「ブライスキャップ制」により一日に上限額に達するとそれ以上の料金がかかりません。
また、ロンドンのバスは、現金で乗ることができないので、事前にオイスターカードなどを準備する必要があります。
ロンドン観光に便利な「コンタクトレス決済」「オイスターカード」「トラベルカード」それぞれの基本情報・購入方法・使用方法・チャージ・払い戻し方法・注意点などをお伝えします。
コンタクトレス決済の基本情報と注意点

ロンドン観光といえば「オイスターカード」ですが、オイスターカードと同じ料金システムが受けられるコンタクトレス決済があります。
コンタクトレス決済(Contactless Payment)とは、非接触型決済システムのことで、クレジットカードを直接使用する場合とコンタクトレス対応カードをApple Pay ・ Google Pay などに登録して使う方法があります。
クレジットカードやスマートフォンを改札のカードリーダーに直接かざすだけなのでとても便利です。
コンタクトレスのマークがついているカードが利用可能です。

コンタクトレス決済はかざすだけで「ピッ」と認識してくれるのでPIN入力をしなくてもいいので、簡単です。
「オイスターカード」と同じ料金システムで、オイスタカードの準備の必要もチャージ・払い戻しの手間もないので、「コンタクトレス決済」が一番おすすめです。
重要な注意点
日本で使っている Apple Pay や Google Pay が、登録カードの支払い方法の規格に違いによって 使える場合と使えない場合 があります(日本 NFC Type-F/海外 NFC Type-A/B)
また、コンタクトレスマークのついてるクレジットカードは対応したけど、そのカードをApple Payに登録したら使えないということがあります。
【Apple Pay 登録クレジットカード】
- VISA
- マスターカード(mastercard)
- アメリカンエキスプレス(AMERICAN EXPRESS)
【Google Pay 登録クレジットカード】
- VISA
- マスターカード(mastercard)
※ JCB はロンドン地下鉄に対応していません。
ロンドンで便利なクレジットカード
ロンドン旅行には【エポスカード】 がおすすめです。
- VISA 世界200ヵ国以上で利用可能な国際ブランド
- 年会費が無料
- 海外旅行保険が自動付帯(最高500万円)
- コンタクトレス決済
こんなツイートがありました。
ピッ!と簡単ですね。
オイスタカードの基本情報・購入・チャージ・払い戻し・注意点

オイスターカード(Oyster Card)は、日本のICOCAやSUICAと同じ交通系ICカードです。
チャージした料金が利用のたびに差し引かれていくプリペイド式です。
「Pay as you go」と「Travelcard(トラベルカード」)を1枚のオイスターカードにチャージすることができます。
※ビジターオイスターカードには「Travelcard」を入れることができません。
オイスターカードの新規発行には、5ポンドのデポジットが必要ですが、返金システムがあります。
ロンドン交通局のサイトにこんな文がありました。
You need to pay £7 for an Oyster card.
If you got your card on or after 4 September 2022, the fee is non-refundable.
If you got your Oyster card before 23 February 2020, you can get your £5 refunded when you don’t need your card anymore. If you got your Oyster card on or after this date, your £5 will be refunded automatically as pay as you go credit after one year, when you make a journey with your card. You must collect your refund within six months or you won’t be eligible to receive it.
オイスターカードは、7ポンドを支払う必要があるよ。
2022年9月4日以降にカードを受け取った場合、手数料の払い戻しはしません。
2020年2月23日より前に購入したカードは、払い戻し時にデポジットの5ポンド返金可能
2020年2月23日以降の購入カードは、1年後に自動で5ポンド返金するけど、半年以内に受け取らないと資格がなくなるよ・・・っ感じ?
これ、まとめるとこんな感じていいのかな
- 2020年2月23日より前に購入したカードは、チャージ分とデポジットを返金
- 2020年2月23日~2022年9月3日に購入したカードは、1年以内に返金手続きをしたらデポジットは戻らないし、デポジットの返金は1年後でその後半年以内にオイスターカードの利用しないとなくなる
- 2022年9月4日以降に購入したカードは、7ポンドの手数料が必要でその払い戻しはない
旅行者にとって、オイスターカードは利用し難いカードになりましたね。
オイスターカード 公式サイト >>
利用可能な公共交通機関
- ロンドン地下鉄(アンダーグラウンド・チューブ)
- オーバーグラウンド、ナショナル・レイル
- ロンドン交通局バス
- サウス・ロンドン・トラム(路面電車)
- ドックランド・ライト・レイルウェイ(DLR)
- テムズ・ケーブルカー(Emirates Air Line)
オイスターカードは、ペーパーチケットより安い
ロンドンの地下鉄(Tube:TfL アンダーグランド)は、中心地から郊外へ向かってZone(ゾーン)に区切られており、乗車時間によりピーク・オフピークに分けられ、料金が違います。
ロンドンの主な観光地はゾーン1~2、ヒースロー空港はゾーン6に属します。
切符 | オイスターカード/コンタクトレス | |||
Zone | ピーク | オフピーク | 1日上限 | |
1のみ | 6.70 | 2.80 | 2.70 | 8.10 |
1~2 | 6.70 | 3.40 | 2.80 | 8.10 |
1~3 | 6.70 | 3.70 | 3.00 | 9.60 |
1~4 | 6.70 | 4.40 | 3.20 | 11.70 |
1~5 | 6.70 | 5.10 | 3.50 | 13.90 |
1~6 | 6.70 | 5.60 | 3.60 | 14.90 |
ピーク時: 月~金 06:30~09:30、16:00~19:00 (祝日を除く)
但し、平日16:00〜19:00にゾーン1以外→ゾーン1はオフピーク料金。
チケットとオイスターカード(コンタクトレス)では、地下鉄料金にかなりの違いがあります。
一日の上限額以上は引き落とされない「プライスキャップ制」
オイスターカード(コンタクトレス)は、1日の上限額が設定してあるので、上限額に達するとそれ以上の引き落としはされないので乗り放題となります。
地下鉄
例えば、オイスターカードでゾーン1~2に4回乗車するとします。
ゾーン1~2の1日上限設定は、8.10ポンド(ピーク、オフピーク共通)
1回目に3.40ポンド、2回目に3.40ポンド、3回目に1.30ポンドがオイスターカードのチャージから引かれますが、それ以降のゾーン1~2移動で引き落としされることはありません。
その後ゾーン1~3へ移動すれば、ゾーン1~3上限の9.60ポンドまでの(9.60-8.10)1.50ポンド引き落としされます。
バス
ロンドン交通局のバスは、現金で乗車することができません。
乗車時に黄色いカードリーダーにタッチします。
バス料金は一律1.75ポンドなので、降車時にタッチは必要ありません。
1日の上限5.25ポンドなので、4回目の乗車からオイスターカードから引き落としはありません。
また、バスのタッチから1時間以内であれば、バスからバスの乗り換えをしても運賃はかかりませんが、バスからバスの間に地下鉄などを利用すると、バスの乗り換えとはなりません。
オイスターカードの購入方法

自動券売機で購入する方法
- 日の丸をタッチして日本語対応
- オイスターカード「新規カード購入」をタッチ
- 「+」「-」で必要枚数を入力
- チャージする金額を選択
- 支払金額(デポジット5ポンド+チャージ金額)を確認して支払う
- チャージされたオイスターカードが出てきます
窓口で購入する方法
ヒースロー空港やビジターセンターなどで、オイスターカードが購入できます。
「Could I buy an Oystercard, please」または「Oystercard, please」でオイスターカードが購入できます。購入時にチャージ額を聞かれるので「○○ pounds, please」と伝えましょう。
オイスターカードのチャージ方法
オイスターカードへのチャージすることをTop up(トップアップ)と言い、自動券売機で簡単にできます。
- 日の丸をタッチして日本語対応
- 黄色いカードリーダーにオイスターカードをタッチすると残額が表示
- チャージ金額が表示されるので、チャージ金額にタッチして、支払いをします
- オイスターカードをカードリーダーにタッチすると、チャージされます
同じ方法で、オイスターカードに「トラベルカード」を入れることができます。1日用or7日用、使用開始日とゾーンの選択をしてください。
「No Change Given(つり銭切れ)」表示の自動券売機は、おつりが出ないので注意してください。
オイスタカードの払い戻し方法
2020年2月23日、2022年9月4日に変更がありました。
2020年2月23日より前に購入したオイスターカードは、チャージ(トップアップ)残高とデポジットの5ポンドが同時に返金されますが、それ以降~2022年9月4日までに購入したカードは、払い戻し手続きをするとチャージ分の返金のみでデポジットは戻りません。
2022年9月4日以降に購入したカードは、チャージ分のみ返金されます。
券売機で払い戻す方法
自動券売機で払い戻しができるのは「購入後48時間以上経過」「チャージ残額が10ポンド以下」のオイスターカードのみです。
※10ポンドは、チャージ残高のみでデポジットは含みません。
「Oyster refunds」「Change Given」の表示がある自動券売機であることを確認します。
- 日の丸をタッチして日本語対応
- カードリーダーにオイスターカードをタッチ
- 「プリペイド払い戻し」選択すると、オイスターカードのデポジットとチャージ残額表示
- 「領収書を印刷する」「確認する」選択
- カードリーダーにオイスターカードをタッチ
- 払い戻しされます
自動券売機で払い戻しをするとオイスタカードが手元に残りますが、一度払い戻しをしたオイスターカードを再利用することはできません。
窓口で払い戻す方法
「オイスターカード購入後48時間経過していない」「チャージ残額が10ポンド以上」の場合には、窓口での払い戻しとなります。
クレジットカードへの返金となり、オイスターカードは戻してもらえません。

ターミナル2・3駅(地下鉄)の改札横にあり、ヒースローセントラル駅(ヒースローエクスプレス・TfL オーバーグランド)からターミナルへ向かう途中にあります。
オイスターカード利用時の注意点

改札のカードリーダーへの「タッチイン」「タッチアウト」をきちんとしましょう。
タッチして改札が開いて抜けたのに「タッチ」がきちんと認識されない場合があります。
カードリーダーにタッチしてから改札が開くまでの時間が少しかかるので、前の人が改札を出て閉まる前にタッチしてしまい、一緒に通ってしまうことがあるんです。そんなとき自分のタッチは認識されていません。
「タッチイン」「タッチアウト」どちらか片方だけしか認識されていない場合には、自動的にチャージから「incomplete journeys」の罰金が引かれます。
「緑」を確認して、改札を通りましょう。
旅行者用ビジターオイスターカードの基本情報と購入方法

ビジターオイスターカードの基本情報
ビジターオイスターカードは、旅行者用につくられたもので、通常のオイスターカードよりも可愛いデザインになっています。
事前購入のみで、ロンドン到着後に購入することはできません。
ビジターオイスターカードの提示で受けられる割引特典があります。
利用方法・チャージ方法・払い戻し等は、オイスターカードと同じですが、ビジターオイスターカードにはICトラベルカードを入れることができません。
事前に準備できるので安心、到着後すぐに利用でき便利、割引特典が受けられてお得ですが、送料(国際書留1,480円、DHLエクスプレス2,680円)が掛かるデメリットがあります。
ビジターオイスターカードの購入方法
英国政府観光庁オンラインショップ(日本語対応)で、購入できます。
割引特典もサイト内で確認できます。
トラベルカードの基本情報・利用方法

ペーパートラベルチケット:左は1日券(ゾーン1~6)、右は7日券(ゾーン1~2)
トラベルカードの基本情報
「ペーパーのトラベルカード」とオイスターカードにチャージする「ICトラベルカード」があります。
「1日券」「7日券」があり、ゾーン別にピーク・オフピークにより料金が異なります。オフピークは、月~金曜日の午前9時30分までは使用できません。
「1日券」の有効期限は00:01~翌日04:30です。
利用できる公共交通機関はオイスターカードを同じで、ロンドン交通局のバスは、全てのゾーンで利用可能です。
1日券 | 7日券 | ||
Zone | ピーク | オフピーク | |
1のみ | 15.20 | 15.20 | 40.70 |
1~2 | 15.20 | 15.20 | 40.70 |
1~3 | 15.20 | 15.20 | 47.90 |
1~4 | 15.20 | 15.20 | 58.50 |
1~5 | 21.50 | 15.20 | 69.60 |
1~6 | 21.50 | 15.20 | 74.40 |
オフピーク: 月~金曜日9時30分以降および週末のみ利用可能
トラベルカードの使用方法
オイスターカードにチャージした「ICカード」は、オイスターカードと同じ使用方法で、「ペーパーのトラベルカード」は改札の「Ticket」に入れるとすぐに出るので、受け取ってから改札を通ります。バスは、運転手さんに提示して乗車しましょう。
「オイスターカード」「トラベルカード」どちらがお得か?
旅行中の利用日時・回数などにより「オイスターカード」「トラベルカード」のどちらがお得なのかが変わってきます。
例えば、ゾーン1~6の場合、「オイスターカード」の1日上限と「トラベルカード」1日券を比べたら、オイスターカードの上限は20.15ポンド(地下鉄14.9ポンド+バス5.25ポンド)、トラベルカードはピーク20.50ポンド/オフピーク15.20ポンドで、乗車の回数や時間帯でどっちがお得か変動します。
観光地が集中しているゾーン1~2の移動だけで考えるなら、7日券トラベルカードは40.7ポンドで、オイスターカードの1日上限は8.1ポンド×5=40.5ポンドと5日でほぼ同じ料金になります。
もし、1日2回バス(1.75ポンド)にも乗るなら、オイスターカードは1日11.6ポンド(8.1+1.75×2)で、4日目にはトラベルカードの方がお得になります。また、7日間のトラベルカードはピーク・オフピークの利用時間設定がないので、どの時間帯でも利用可能です。
2~3日なら「オイスターカード/コンタクトレス決済」、特典割引を利用するなら「ビジターオイスターカード」お得です。
コンタクトレス決済がおすすめ!
コンタクトレス機能付カードを持っていれば、オイスターカードは必要はありません。
オイスターカードは購入時、7ポンドが必要で払い戻しがされません。
おすすめする理由
- オイスターカードを購入する必要がない
- オイスターカードを同じ割引料金が適用される
- チャージ(トップアップ)しなくていい
- 残高を気にしなくていい
- 返金手続きの手間がいらない
ロンドンには乗り越し精算がなく、足りなければ罰金もあるので残高が気になります。コンタクトレス決済にすると残高を気にしなくていいので、旅行中の心配が軽減されます。また、オイスターカードはロンドン限定ですが、コンタクトレス決済はロンドン以外でも利用可能なので便利です。
コンタクトレス決済のデメリットは、改札でカードの出し入れをしないといけないことだけです。
ロンドン観光の交通機関利用にはコンタクトレス決済がおすすめです。
ロンドン観光の交通機関利用にはコンタクトレス決済がおすすめです。
誰もが利用しやすい【エポスカード】
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- コンタクトレス決済
参考になれば幸いです。
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