ロンドン観光に便利な「オイスターカード」と「トラベルカード」
ロンドンの公共交通機関は、ゾーンや利用時間帯により料金が区分されており複雑です。また、日本のような精算システムがないので、料金不足にはペナルティがあります。慣れないチケット購入は負担にあります。そんな観光客の強い味方が「オイスターカード」「トラベルカード」です。
そんな便利な「オイスターカード」と「トラベルカード」のどちらがお得なのかを徹底比較します。
オイスターカードの基本情報

オイスターカード(Oyster Card)は、交通系ICカードでICOCAやSUICAのようなカードで、事前にチャージした料金が利用ごとに差し引かれていくプレペイド式です。
オイスターカードを新規に発行するときに、7ポンドのデポジットが必要です(2022年9月以降新規発行分は返金されません)
オイスターカードに「ICトラベルカード」をチャージすることができます。
コンタクトレス決済がおすすめ!
オイスターカードの新規発行には7ポンドが必要で、返金システムがなくなったので旅行者には利用し難いカードとなりました。
そこでおすすめなのが、オイスターカードと同じ料金システムが利用できる コンタクトレス決済
コンタクトレス決済(Contactless Payment)とは、非接触型決済システムのことで、クレジットカードやデビットカードなどのコンタクトレスカード、Apple PayやGoogle Payなどの電子マネーがあります。コンタクトレスカードやスマートフォンをカードリーダーにかざすだけで、PIN入力などしなくても利用できとても便利です。
コンタクトレス決済はオイスターカードと同じ料金システムで利用できます。
コンタクトレスマークの入ったクレジットカード、Apple PayやGoogle Pay(AMERICAN EXPRESS・mastercard・VISA 登録)は、カードリーダーに直接「ピッ」とするだけで利用できます。
詳しくは、下記記事を参考にしてください。
オイスターカードの料金
切符 | オイスターカード/コンタクトレス | |||
Zone | ピーク | オフピーク | 1日上限 | |
1のみ | 6.70 | 2.80 | 2.70 | 8.10 |
1~2 | 6.70 | 3.40 | 2.80 | 8.10 |
1~3 | 6.70 | 3.70 | 3.00 | 9.60 |
1~4 | 6.70 | 4.40 | 3.20 | 11.70 |
1~5 | 6.70 | 5.10 | 3.50 | 13.90 |
1~6 | 6.70 | 5.60 | 3.60 | 14.90 |
ピーク時: 月~金 06:30~09:30、16:00~19:00 (祝日を除く)
但し、平日16:00〜19:00にゾーン1以外→ゾーン1はオフピーク料金。
オイスターカードのプライスキャップ制
オイスターカード(コンタクトレス)は、1日の上限額が決まっており、上限額に達するとそれ以降は差し引きされず乗り放題となります。
地下鉄の場合
同じゾーンを利用している間は、そのゾーンの上限額に達したらそれ以上の差し引きがありません。
バスの場合
バス料金は一律1.75ポンド、1日の上限5.25ポンドなので、4回目の乗車から引き落としはありません。
ロンドン交通局のバスは、現金で乗車することはできません。
トラベルカードの基本情報

トラベルカードには「ペーパートラベルカード」とオイスターカードのチャージする「ICトラベルカード」があり、1日券・7日券、ゾーンごとにピーク・オフピークの料金設定がされています。
1日券の有効期限は00:01~翌日04:30までで、オフピークは月~金曜日9:30まで使用することはできません。
トラベルカードの料金
1日券 | 7日券 | ||
Zone | ピーク | オフピーク | |
1のみ | 15.20 | 15.20 | 40.70 |
1~2 | 15.20 | 15.20 | 40.70 |
1~3 | 15.20 | 15.20 | 47.90 |
1~4 | 15.20 | 15.20 | 58.50 |
1~5 | 21.50 | 15.20 | 69.60 |
1~6 | 21.50 | 15.20 | 74.40 |
オフピーク1日券は、月~金曜日9時30分まで利用することができません。
ピーク1日券、7日券は時間帯関係なく利用できます。
「オイスターカード」「トラベルカード」の購入方法、利用方法、払い戻し方法などは、下記記事を参考にしてください。
オイスターカードとトラベルカード、どちらがお得なのか?

どちらを利用すればお得になるのは、1日の利用回数、ゾーン、時間帯、日数により変わります。
オイスターカードを利用した場合の料金を確認
公共交通機関の利用をすべてオイスターカードで利用した場合の料金を確認しましょう。
ゾーンの確認
ロンドンの地下鉄はゾーン制なので、まずは滞在先のホテル、行動範囲のゾーンを確認しましょう。
ゾーンの確認方法は、滞在ホテルや目的地の公式サイトなどから住所を確認し、Google map で最寄り駅を確認します。ロンドン交通局のロンドン地下鉄マップで最寄り駅がどのゾーンに属しているか確認します。
主な観光地ゾーン | |
ゾーン 1~2 | バッキンガム宮殿、ビックベン、ウェストミンスター寺院、ロンドンアイ、ロンドン塔、タワーブリッジ、大英博物館、ナショナルギャラリーなど |
ゾーン 3 | ウィンブルドン など |
ゾーン 4 | ウェンブリースタジアム など |
ゾーン 6 | ヒースロー空港、ハンプトン・コート宮殿、キューガーデン など |
オイスターカードを利用した場合の料金確認
ゾーンの確認ができたら、料金の確認は簡単です。
地下鉄の場合
地下鉄の上限は、乗車ごとに1回の乗車料金がチャージから差し引かれ、上限に達すれば、それ以降同じゾーンでの利用は乗り放題となりますが、違うゾーンに移動すれば、そのゾーンの上限まで差し引きがされます。
例えば、ゾーン1~2(4回乗車)の後、ゾーン1~4(2回乗車)の場合
ゾーン1~2(上限8.1ポンド)
1回目3.4ポンド、2回目3.4ポンド、3回目1.3ポンド、4回目以降無料
ゾーン1~4(上限11.7ポンド)
1回目3.6ポンド、2回目以降無料
バスの場合
バス料金は一律1.75ポンド、上限5.25ポンドなので、4回目の乗車からは差し引きされません。
黄色いカードリーダーにタッチすると1.75ポンド差し引かれるので、1回の乗車で1回のタッチ!降車時にタッチすると再度引かれてしまいます。
バスからバスの乗り換えは、最初のタッチから1時間以内は差し引きされません。
オイスターカードとトラベルカードの比較
オイスターカードを利用した場合の料金を確認したら、トラベルカードと比較しましょう。
ゾーン1~2の場合、オイスターカードの1日上限は、地下鉄8.1ポンドとバス5.25ポンドの合計13.25ポンドで、トラベルカードは15.20ポンドなので、1日の利用はオイスターカードの方がお得です。
ゾーン1~6の場合、オイスターカードの上限は、地下鉄14.90ポンドとバス5.25ポンドの合計20.15ポンド、トラベルカードは15.20ポンド(オフピーク)でトラベルカードがお得になりますが、もしバスに乗車しなければオイスターカードがお得です。
利用回数、利用日数、利用範囲、利用時間帯によってどちらがお得になるかわかりません。
「オイスターカード」「トラベルカード」どちらがお得なのか?まとめ
旅程によりどちらがお得になるかはわかりませんが、3日まではオイスターカード、6~7日はトラベルカードがお得に利用できそうです。
オイスターカードは上限額が設定してあるので、ゾーンがわかれば料金の確認は簡単で、トラベルカードとの比較は難なくできます。
同時に利用駅や観光ルートを事前確認もできて一石二鳥です。
料金など詳細は、ロンドン交通局 公式サイト でご確認ください。
お得にロンドン観光を楽しんでください。
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