入国審査に時間がかかると言われているヒースロー空港。
到着便が重なる時間帯には、2時間以上入国審査の列に並ぶこともあります。
しかし今、日本のパスポートを持っていれば、自動化ゲート(eGate)を利用してスイスイと入国することができるようになりました。
もちろん、入国カード(Landing Card)も必要なしです。
イギリスへの入国審査は厳しい
入国審査に時間がかかる悪名高いヒースロー空港。
EU以外の「Other Passports」の入国審査はとにかく時間がかかるので、飛行機が下りたらみなさんダッシュされてたくらいです。特に日本直行便などは、ほとんどの人が「Other Passports」に並ぶのですから、最初と最後の人では、30分くらい待ち時間が違っていました。
「Other Passports」に並ぶ人数も多いし、一人ずつの質問も多く、強制送還された人の話もたくさんあり、イギリスの入国審査は厳しいと噂されていました。
事前に「入国カード」をきっちりと書き込み、滞在ホテルバウチャーや帰りのチケットなどをファイルにして臨む人もいるくらいです。
私のときは、入国審査に誰も並んでおらず、入国審査のために準備したファイルを提示したら質問なしで入国という奇跡体験をしました。審査通過後に振り返ったらものすごい勢いで行列ができていたので、これ本当にタイミング。
今現在、ヒースローの奇跡は誰におこっても不思議じゃなくなりました。だって、自動化ゲートを利用できることになったのですから。
自動化ゲート(eGate)、電子ゲートとは?
機械により本人確認を行うことで、入国審査を行うことです。
対人による入稿審査でないので、質問なしです。
「何しに来たの?」
「何泊するの?」
「どこに泊まるの?」
「イギリスに知り合いいるの?」
「またイギリスに戻ってくるの?」
など想定される質問に対して滑らかに答えられるように練習する必要はなくなります。
自動化ゲートが設置されてるのはどこ?
イギリス国内の全ての空港、フランスやベルギーなどユーロースターの乗車駅などにあります。
ユーロスターの出発地でのイギリス入国審査に時間がかかり、乗り遅れてしまうケースもありましたが、これからは自動化ゲートが利用できます。
ユーロスター乗車時にイギリス入国拒否の例もたくさんありますが、これからは余程のことがない限り大丈夫ですね。
自動化ゲートを利用できる国は?
これまでの英国、EU加盟国、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン、スイスに加えて、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、韓国、米国、そして日本です。
自動化ゲートの通過方法
英国の自動化ゲートは「顔認証システム」です。
- ゲートに入る前に、帽子、ヘッドフォン、眼鏡などを外して、顔がよくわかるようにしましょう。
- パスポートにカバーをかけていたら、それも外しておきましょう。
このような作業をブースに入る前に終えておくことで、ゲート内での時間が短縮され、自動化ゲート全体の効率アップになります。一人が30秒多くなるだけで、行列の後ろの人は待ち時間がどんどん長くなってしまいます。サクサク進ませるための前準備をしましょう。
- ブースに入り、写真が載ってるページを機会の読み取り部分にかざします。
- 顔認証用のカメラに顔を向けて待つと、ゲートが開きます。
パスポートの取り忘れに注意!
自動化ゲートで入国すると入国のスタンプが押されませんので、必要であればこれまで同様に対人での入国審査を受けることになります。
旅行者で自動化ゲートが利用できない人
親と同伴していない18歳以下の子供や同伴者と子供の名字が異なる場合には、対人での入国審査を受けなければなりません。
Biometric Passport(IC旅券)を持っていない人も利用できませんが、現在発行されてる日本にパスポートは全てBiometric Passport(IC旅券)です。
利用可能対象国が拡大されたので、対面の入国審査も待ち時間が短くなりそうです。
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