ロンドンの玄関口、ヒースロー空港から市内までの電車での移動方法は、ヒースローエクスプレス・TfL オーバーグランド・地下鉄(TfL アンダーグランド)の3つがあります。
それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
日本からの直行便、ANA(ターミナル2)・JAL(ターミナル3)・ブリティッシュエアウェーズ(ターミナル5)は到着します。
ヒースローエクスプレス(Heathrow Express)はパディントン駅まで直通
ヒースローエクスプレスの基本情報
「ターミナル5駅」→「ヒースローセントラル駅(ターミナル2&3)」→「パディントン駅」
ヒースロー空港とパディントン駅を直通で結んでおり、ターミナル2&3のセントラル駅からは15分、ターミナル5からは20分でパディントン駅に到着します。
車内は無料Wi-Fiがあり、荷物置き場もありとても快適です。
パディントン駅は拠点となる大きな駅で、地下鉄(TfL アンダーグランド)やバス・タクシーなどへの乗り換えを便利です。
始発 | 最終 | |
ヒースロー・ターミナル5駅 | 5:12 | 23:58 |
パディントン駅 | 5:10 | 23:25 |
(2024年4月)
公式サイト ヒースローエクスプレス
ヒースローエクスプレスは「ターミナル4駅」に停車しないので、TFL オーバーグランドで「ヒースローセントラル駅」へ行き、乗り換えなければなりません。
ターミナル間の移動は無料ですが、ヒースロー空港のホームの入り口には自動改札機が設置されているので、チケットなしでは乗車できません。
「via Free train transfer」と書かれている無料のチケットの青い発券機があるので、画面タッチでチケットを発券して、そのチケットで改札を通ってください。
ヒースローエクスプレスの料金は、利用日時によって変化します
一般席 25ポンド
往復37ポンド(購入時の記載日から5日以内に使い始めて、帰りの利用は30日以内)
高いですね、エクスプレス。
でも、早期事前購入で15ポンド購入することができます。
早割シングルチケットは数量限定で、52週間前に発売されます。
まれに早割よりも安いチケットが販売されることもありますが、購入できるかは運次第!
公式サイト Heathrow Express 予約
ヒースローエクスプレス 券売機でチケットを購入する方法
ヒースロー空港の到着ロビーやヒースローエクスプレスの乗り場に行くまでの間に、自動券売機がたくさんあります。また、手売りするブースもあります。
- 日の丸にタッチして日本語対応
- 左から「片道」「往復」「回数券6枚」「回数券12枚」
上段がファーストクラスで、下段が自由席 - 「+」で人数を入力
- 支払い(クレジットカード決済可能)
ホームは「TfL オーバーグランド」と同じなので、間違えずにヒースローエクスプレスに乗車してください。
ヒースローエクスプレスのメリット・デメリット
メリット
- ターミナル2.3から15分でパディントン駅に着きます。
- 15分間隔で運行しているので、待ち時間が短いです。
- よほどのことがない限り、座れます。
- 事前チケット購入や、往復にするとチケットが安くなります。
- 車内に無料Wi-Fiがあります。
- 荷物置き場があるので、大きな荷物があって安心です。
デメリット
- 当日購入は高いです。
利用日が決まっていて早割チケットを購入できるなら、ヒースローエクスプレスはおすすめです。
早くてリーズナブル TfL エリザベス線
TfL オーバーグランドの基本情報
もともとヒースローコネクトだった電車が、2018年5月に「TfL (ロンドン交通局 Transport for London)」の運営となり、オイスターカード を利用することができるようになりました。
※ オイスターカードは使い難い仕様になったので、コンタクトレス決済がおすすめ >>
ヒースロー空港とパディントン駅を29~35分で結んでいます。
「ターミナル5」→「ターミナル2&3」→「パディントン」
「ターミナル4」→「ターミナル2&3」→「パディントン」
ターミナル4・5からは30分毎なので、ターミナル2&3は15分毎の運行です。
パディントン駅まで各駅停車なので、ヒースローエクスプレスよりも15~20分多くかかりますが、10.20ポンドとリーズナブル。
始発 | 最終 | ||
ヒースロー・ターミナル 2&3駅 | 月~金 | 5:21 | 23:52 |
土 | 5:21 | 23:52 | |
日 | 5:54 | 00:12 | |
パディントン駅 | 月~金 | 4:36 | 23:24 |
土 | 4:37 | 23:23 | |
日 | 5:12 | 23:18 |
(2024年4月)
公式サイト Tfl-elizabeth-line
TfL オーバーグランドの料金
12.20ポンド
往復の引はありません。
コンタクトレス・オイスターカードが利用可
ロンドン交通局(TfL)の運営なので、コンタクトレス・オイスターカード・トラベルカード(ヒースロー空港はZone6)が利用できます。
コンタクトレスカード/スマートフォンでの支払い
コンタクトレス決済は、コンタクトレスマークの付いたクレジットカードやデビットカード、Apple Pay・Google Payなどのスマートフォンを改札のカードリーダーに直接かざすことで支払いをするシステムです。
オイスターカードとは?
オイスターカードとは、ICOCAやSUICAのようなプリペイド式のICカードで、改札の黄色いカードリーダーにタッチして利用します。
自動券売機が日本語対応しているので購入は簡単で、ヒースロー空港には有人のビジターセンターもあります。
カード購入時にデポジットとして5ポンドが必要ですが、あとで払い戻しをすることができます
カードに有効期限がないので払い戻しをせず、次回渡英時に利用できます。
オイスターカードは、1回ごとのチケットよりも安い料金で地下鉄やバスを利用することができる上に「1日上限料金」があり、一定の利用するとそれ以降の利用では引き落としがされなくなります。(TfL エリザベス線は含まれません)
オイスターカードは、地下鉄だけではなく、バスやトラムも利用できます。
オイスターカードは、以前のように旅行期間中にデポジットが返金されなくなり、旅行者には利用し難いカードをなりました。
オイスターカードと同じ料金システムで利用できる、コンタクトレス決済をおすすめします。
詳しくは、下記記事を参考にしてください。
Tfl オーバーグランドのメリット・デメリット
メリット
- ヒースローエクスプレスに比べて、運賃が安いです。
- ターミナル2&3駅からパディントン駅まで約30分と早いです。
- ターミナル2&3駅からは15分毎に電車があります。
- コンタクトレス決済・オイスターカード・トラベルカードが利用できます。
デメリット
- ターミナル4・5駅からは、30分間隔の運行なので、待ち時間が長くなるときがあります。
- オイスターカードの「一日上限」の対象外です。
パディントンはターミナル駅なので、地下鉄やバスへの乗り換えも便利です。
ロンドン市内まで、早くリーズナブルに移動したい方におすすめです。
Tfl アンダーグランド(地下鉄) ピカデリー線 Piccadilly Line
ヒースロー空港とロンドン市内は、地下鉄ピカデリー線で結ばれています。
5~10分間隔で運行しており、市内まで50分ほどで結んでいます。
ヒースロー空港には「ヒースローターミナル2&3」「ターミナル4」「ターミナル5」の3つの駅があり、それぞれ到着したターミナルから「Underground」の表示どおりに行けば、地下鉄の駅に着きます。
公式サイト ロンドン交通局
地下鉄の料金は、複雑で観光客泣かせ
地下鉄の運賃は、ゾーン制(ピーク時・オフピーク時)、現金・コンタクトレス決済・オイスターカード・トラベルカードなどの決済方法により変わります。
ヒースロー空港はゾーン6、市内中心部はゾーン1になるので、ゾーン1→6の移動になります。
パディントン駅までの場合、チケットは6.7ポンドですが、コンタクトレス決済などでは5.6ポンドと安くなります。
地下鉄移動のメリット・デメリット
メリット
- 3つの方法の中で一番安いです。
- 5~10分間隔での運行なので、待ち時間が少ないです。
- コンタクトレス決済・オイスターカードを利用すると料金が安くなります。
デメリット
- 移動時間が長いです。
- 地下鉄車内は狭いので、荷物が多いときなど不便です。
- 到着駅にエレベーターやエスカレーターがない場合があります。
- 通勤時間帯にはとても混雑します。
地下鉄車内は狭く空調が完備されておらず混雑する時間帯もあり快適な移動方法ではないので、とにかく安く移動したい人、ピカデリー線沿線のホテルで直接行ける人以外おすすめの移動方法ではありません。
ヒースロー空港から市内までの電車移動方法 まとめ
ロンドンヒースロー空港から市内への電車移動の方法は、3つあります。
パディントン駅まで早く移動したときには「ヒースローエクスプレス」、リーズナブルに移動したいときには「TfL エリザベス線」
移動先が地下鉄駅周辺なら「地下鉄」がおすすめです。
旅行プランに合わせて移動方法を選択して、ロンドン旅行を楽しんでください。
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