ハプスブルク家の夏の離宮として使用されていたシェーンブルン宮殿は、庭園と合わせて世界遺産に登録されています。
この地で泉が発見され「美しいと泉」を合わせた「シェーンブルン」が由来となっています。
シェーンブルン宮殿の基本情報、アクセス、チケット、見どころなどをご紹介します。
シェーンブルン宮殿の基本情報
ハプスブルク家の夏の離宮だったシェーンブルン宮殿。
バロック様式の外観にロココ様式の内部 1,400以上の部屋があり、当時は1,000人以上の従業員が住んでいました。
約40室が公開されており、煌びやかなホールや皇帝が暮らした部屋、6歳のモーツァルトが、マリア・テレジアの前で演奏した「鏡の間」を見ることができます。
モーツァルトが転び、助け起こしたマリー・アントワネットに「結婚して」とプロポーズしたという逸話があります。
シェーンブルン宮殿は、賃貸で貸し出しがされており住むことができますが、内部を改装することができず、現在の生活に合っておらず住みにくいようです。
また、1日1組限定で、ホテルになっているので宿泊することができます。
167㎡のスイートルームは、ベッドルームとバスルームが2部屋ずつあり、応接室とキッチンもあり、2人でも4人でも利用可能。
ホテルの窓から庭園、グロリエッテが見える素晴らしい部屋です。
シェーンブルン宮殿 営業時間
- 8:00 ~ 17:30(4/1 〜 6/30)
- 8:00 ~ 18:30(7/1 〜 8/31)
- 8:00 ~ 17:30(9/1 〜 10/31)
- 8:00 ~ 17:00(11/1 〜 3/31)
庭園 営業時間
- 6:30 ~ 19:00(2/25 〜 3/31)
- 6:30 ~ 20:00(4/1 〜 4/30)
- 6:30 ~ 21:00(5/1 〜 7/31)
- 6:30 ~ 20:00(8/1 〜 8/31)
- 6:30 ~ 19:00(9/1 〜 10/31)
- 6:30 ~ 17:30(11/1 〜 2020/2/29)
休館日
年中無休
シェーンブルン宮殿 施設案内
クローク
大きな荷物やリュック、傘などは持ち込み禁止なので、クロークへ預けてください。宮殿エントランス入ってすぐクロークがあり、無料で預かってもらえます。
クロークに預け入れるために長い列ができることもあるので、できれば身軽で行きましょう。
オーディオガイド
全てのチケットにオーディオガイドが付いているので、借りてください。
入場ゲートから入ったところにオーディオガイドを借りるところがあり、「ジャパニーズ プリーズ」で日本語ガイドが貸し出されます。
このオーディオガイドの説明が、とても丁寧でわかりやすいのでより楽しめます。
トイレ
「チケット売り場」入ってすぐ左側地下に有料のトイレ、「宮殿入口」入ってすぐ左側に無料の女性用トイレがあります。
庭園内迷路の近くに無料のトイレ(Public Toilet)があります。
カフェ
宮殿敷地内、庭園、グロリエッテに数か所のカフェ・レストランがあります。
宮殿前広場にある「レジデンツ カフェ&レストラン」がおすすめで、オーストリアの伝統的な食事やケーキ「アップルシュトゥルーデル」がいただけます。
シェーンブルン宮殿へのアクセス
西口(到着ホームが左、線路が右で進む)から出たら、真っすぐ進み横断歩道を渡ったら、右に進むと正面入口があります。
トラム Schloss Schönbrunn 停留所徒歩3分
チケットの種類と料金
シェーンブルン宮殿のチケットは、宮殿内を22室見学できる「インペリアルツアー」と40室見学できる「グランドツアー」です。
「グランドツアー」に庭園有料見学が付いたツアーがあります。
「シシィチケット」はシェーンブルン宮殿「グランドツアー」とホーフブルク王宮(音声ガイド付き)、宮廷家具調度品コレクションがセットになったチケットで、シェーンブルン宮殿にいつでも入場できる優先入場となっています。
インペリアルツアー
シェーンブルン宮殿22室見学
日本語オーディオガイド付
所要時間 30~40分
16.00ユーロ(子供 11.50ユーロ)
グランドツアー
シェーンブルン宮殿40室見学
日本語オーディオガイド付
所要時間 50~60分
20.00ユーロ(子供 13.00ユーロ)
シシィチケット
- シェーンブルン宮殿グランドツアー
- ホーフブルク王宮(音声ガイド付き)
- 宮廷家具博物館
34.00ユーロ(子供 21.00ユーロ)
ウィーンシティカード 31.00ユーロ
家族チケット 71.00ユーロ
(大人2人、子供3人まで)
発行から1年間以内の3つの博物館に入場することができます。
宮殿見学入口優先レーン利用可
クラシックパス
シェーンブルン宮殿グランドツアーに庭園有料施設がセットになったパス。
- シェーンブルン宮殿グランドツアー
- 皇太子の庭園
- 迷路庭園
- オランジュリー
- グロリエッテ展望テラス
所要時間 3~4時間
26.50ユーロ(子供 16.50ユーロ)
ウィーンシティカード22.50ユーロ
家族チケット 56.00ユーロ
(大人2人、子供3人まで)
クラシックパスプラス
クラシックパスに動物園がプラスされたパス。
- シェーンブルン宮殿グランドツアー
- 皇太子の庭園
- 迷路庭園
- オランジュリー
- グロリエッテ展望テラス
- 動物園
所要時間 4~5時間
40.00ユーロ(子供 23.00ユーロ)
ウィーンシティカード35.50ユーロ
家族チケット 89.00ユーロ
(大人2人、子供3人まで)
庭園有料施設
大人 | 子供 | 60歳以上 | ウィーンシティカード | |
グロリエッテ | 4.50 | 3.20 | 3.50 | 3.50 |
庭園迷宮 | 6.00 | 3.50 | 4.50 | 4.50 |
皇帝の庭園 | 4.50 | 3.20 | 3.50 | 3.50 |
オランジュリーガーデン | 4.50 | 3.20 | 3.50 | 3.50 |
子供博物館 | 9.50 | 7.50 | 7.50 | 7.50 |
単位:ユーロ |
※ 子供料金は6~18歳まで
詳しくは公式サイトでご確認ください。
チケット購入方法
チケットは当日、チケット販売所で購入することも、事前にオンラインで予約すすこともできます。
当日購入する場合
チケット販売所は、正面入ってすぐ左手にあるチケット売り場(INFOセンター)で購入することができます。
10時頃から正午くらいまでが混みあっており、建物の外まで並んでいることがあります。
並んでいるのは窓口購入で、中に入ると自動券売機には並んでいないときもあるので、自動券売機で購入できる「インペリアルツアー」「グランドツアー」を購入する場合には確認してください。
また、宮殿入口内にも自動券売機が2台あるので、そちらへ行ってください。
ほとんどの方がチケットを購入されてから宮殿入口へ向かうので、ここにある自動券売機は空いています。
シシィチケットは窓口でないと購入できませんが、セットになっているホーフブルク王宮・宮廷家具博物館で事前に購入しておくと並ぶ必要がありません。
オンライン予約
シェーンブルン宮殿 公式サイト で予約することができます。
待ち時間回避の方法
シェーンブルン宮殿のシシィチケット以外のチケットは、日時指定チケットなので、当日チケット販売所でチケットを購入すると、ほとんどの場合待ち時間が発生します。待ち時間を回避する方法です。
事前にシシィチケットを購入する
シシィチケットは「シェーンブルン宮殿」「ホーフブルク王宮」「宮廷家具博物館」の3施設に入場できるチケットです。
前日までに「ホーフブルク王宮」「宮廷家具博物館」に行きシシィチケットを購入しておけば、シェーンブルン宮殿への入場は待ち時間なしで優先で入ることができます。
オンライン予約をする
シェーンブルン宮殿 公式サイト からオンライン予約をすれば、チケット売り場に並んだり、予約時間までの待ち時間もありません。
eチケットのプリントアウトまたはスマホ表示で入場することができます。
予約は日時指定でキャンセルや変更ができないので、予定がハッキリしない人はシシィチケットの予約がおすすめです。
チケット購入の行列を回避する方法
シェーンブルン宮殿はウィーンの人気観光スポット。
時間帯によっては30分以上、チケット売り場に並ばなくてはなりません。並ぶ時間を少しでも短くする方法です。
空いてる時間帯に行く
シェーンブルン宮殿のチケット売り場は10~13時頃、混雑しています。
8時に開館するので、8~9時、14時以降に行くとあまり混雑していないので、チケット購入にそれほど並ばなくていいと思います。
ハイシーズン平日9時30分頃のチケット売り場は空いていましたが、11時頃には建物の外まで行列ができていました。
時間の経過とともに行列は伸びに伸びて正面の門のあたりまでなっていました。
ここまで長いとチケット購入するまで30分以上はかかるし、入場時間は2時間後くらいになりそうです。
自動券売機で購入する
正面横のチケット売り場(INFOセンター)は、窓口と自動券売機があります。
自動券売機で購入できる「インペリアルツアー」「グランドツアー」のチケットは券売機を利用しましょう。
窓口よりも自動券売機の方が行列が短いです。
また、チケット売り場ではなく、宮殿入口内にも2台の自動券売機があるので、あまりに並んでいるときにはこちらへ行ってみると空いていると思います。
待ち時間がある場合の過ごし方
待ち時間の長さにもよりますが、チケット販売所の隣にある「レジデンツ カフェ&レストラン(カフェ レジデンツ)」で休憩したり、庭園を散策するといいでしょう。
庭園の中に世界で最も古い動物園、迷路庭園もあり楽しめます。
シェーンブルン宮殿庭園 見どころ
1.2km×1kmという広大な庭園は、手入れが行き届きとても綺麗で、いつくかの施設があります。
グロリエッテ
庭園の丘の上にあるグロリエッテは、マリア・テレジアが戦勝記念と戦没者慰霊のために建設した建物で、ここからウィーンの街が一望できます。
長さ135.3m、幅14.6m、高さ25.95mと大きい建物で、有料で展望テラスに上がることもできます。カフェもあり休憩に便利です。
グロリエッテからウィーン市内が見渡せます。
グロリエッテまでの坂道がキツイ(笑) ので、登らないでグロリエッテに行きました。

ネプチューンの泉
庭園中央にネプチューンの泉があります。
ギリシア神話がモチーフになっており、中央にネプチューン、左にニンフ、右に海の女神テティスがいます。
両側に階段があり像の後ろに行くことができ、そこから庭園と宮殿を眺めることができます。
夏は10~16時に水が流れており、水越しに宮殿が楽しめます。
オリベスクの泉
ローマの廃墟
ローマの廃墟風に新しく建てられたもので、モルダウ川とエレベ川が合流する光景が表されています。
その他
迷路庭園
リアル脱出ゲームのようで楽しいです。
動物園
世界で一番古い動物園は、ウィーン市民に親しまれています。
皇帝の庭園・オランジェリー・日本庭園・パルメンハウスなどがあります。
シェーンブルン宮殿 まとめ
ウィーンで人気のある観光スポットです。
チケット売り場は混雑することもあり、限りある観光時間に並ぶことのないように事前にシシィチケットを購入するか、オンライン予約、当日購入するなら早朝か午後15時以降がおすすめです。
庭園がとてもきれいで、そして広い。
あっちもこっともと歩いていると思った以上に歩いています。
歩きなれた靴で行かれることをおすすめします。
参考になれば幸いです。

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